2016年7月11日月曜日

隣人と騒音と私

築10年未満の比較的新しいマンションに住んでいる私。平穏に暮らしているつもりでしたが、突如お隣さんから「ドンドン」と壁を叩かれてしまうことに。
その理由は一体……?ちなみに完全ノンフィクションで、現在も未解決の案件です。



壁を叩かれ始めたのはおよそ1年前から


築年数10年未満の、比較的新しいマンションにかれこれ5年ほど住んでいます。
新しいマンションのため防音もしっかりしており、左右どちらにもお隣さんが存在する状況ですが、ただの一度も生活音が気になったことはありませんでした。

そんな折に、去年の秋頃から突然「ドンドン」と壁を叩く音が。その音は、左側のお隣さんからのものでした。

壁を叩かれる時間帯


初めてこの音を聞いたときは私もまだ会社に勤めていた頃で、どうしても夕飯の支度が遅くなってしまい、食器洗いが深夜に及ぶことが稀にありました。

さすがにこちらが非常識だったと反省し、その後は台所で音がするような作業は遅い時間には一切せず、すべて翌日以降に持ち越し。

ところが、それで解決に至りませんでした。

例えば土日の夕方や、たまたま有休を取得した平日の昼にも「ドンドン」という音が聞こえるように。
「まさか24時間体制で監視されているのか…?」

顔の見えないお隣さん


件の左側のお隣さんには、さらに時間が飛んで2年ほど前に一度だけ、立ち話をする機会がありました。

そのときは「温和そうなお姉さん」という印象で、そんな人がおよそ(推定)24時間体制を敷いて壁を叩くなんてことあり得るのか?という疑問が。
しかもこれまでも変わらないスタイルで生活をしていたのに、ある日から突然に、です。

ただ、その左側のお隣さんに遭遇したのは後にも先にもそれきりだったため、もしかするとすでに引っ越しをされていて、新しく入居された方が壁を叩いているのかな?という仮説にいったん落ち着きました。

壁を叩かれる際に高確率でしていること


それ以降も壁を叩かれ続けてきて、わかったことが。
壁を叩かれるときは、高確率で台所で水回りをいじっているときなのです。
料理中や食器洗いはもちろん、歯磨きのためにたったコップ1杯の水をだしたときにも壁を叩かれました。

「さすがにちょっとおかしいのでは?」と思ったのが、今年の6月頃から。

交際期間が今年で2年目で、ちょうど「壁を叩かれる前」と「壁を叩かれ始めた現在」を知っている彼氏いわく、「ただ冷蔵庫を開けただけで壁を叩かれた」とのこと。

そんなバカな。

前述のとおり我が家は築浅マンションで、防音もしっかりしています。
「壁が薄い」ことで有名な某アパートではないですし、冷蔵庫を開けただけの音が、隣に聞こえるはずがないのです。

件の隣室の間取りを見てみると……


薄気味悪さを感じている私とは対照的に、謎の追及に燃える彼氏。
ネットの海を泳いで、うちのマンション全室の間取りが確認できるサイトにたどり着きました。

ここで、現在までに確認できた情報をおさらいします。

  • ・こちらが台所周りで何かしらの作業をしているときに高確率で叩かれる
  • ・壁を叩かれる時間帯は問わず日中や夕方でもとにかく叩かれる
  • ・生活音の大小は問わない

そして、お隣さんの部屋の間取りを見たところ。
叩かれる原因となりやすい我が家の台所から壁一枚隔てた先は、浴室でした。

つまりお隣さんはほぼ1日中浴室にいて、こちらが少しの生活音をたてるたびに壁を叩いていたことになります。

お隣さんの間取りを見たときに、頭にふとしずかちゃんと、昔一度だけ見たことがある左隣のお姉さんが浴室で監禁されているイメージが浮かびました。

しずかちゃん説はひとまず置いておき、1日中浴室にいることを強いられたお姉さんが、こちらからの生活音が聞こえるたびに壁を叩いて助けを求めているのではないか、と。

たどり着いたひとつの結論


一瞬上記のような「実は犯罪に巻き込まれている説」を想像しましたが、もしそれが本当だとしたら「壁を叩いてる時間が短くないか?」と疑問が浮かびました。

確かに壁を叩くような音がするのですが、それは毎回「ドン」または「ドンドン」という短いノックを彷彿とさせる音で終わっています。

もし本当に助けを求めていて、こちらが冷蔵庫を開けた音を聞き取るほどに耳を澄ませているのなら、もっと激しく必死に叩くと思うのです。
必死さが足りない!もっと熱くなれよ!」と、きっと某元プロテニスプレイヤーの方ならそう言うでしょう。

そしてさらに、我が家が台所、その向こう側がお隣さんの浴室、と水回りが集中していることが気になりました。

そこで私もネットの海にダイブしたところ、問題の「壁を叩く音」は 「ウォーターハンマー」と呼ばれる現象ではないか、という結論に至りました。

◆参考サイト


「ウォーターハンマー」現象であるとするならば、私が食器洗いや料理中に水を使用しているときは当然、壁を叩く音がするでしょう。

さらに冷蔵庫を開けたタイミングのときは左隣か、もしくは上階などの水道管を共有している世帯がたまたま水を利用したのかもしれません。
一応、筋の通った仮説を立てることができました。

なぜ仮説を実証せずに未解決のままなのか

「ウォーターハンマー」現象の場合は、マンションの管理会社へ連絡することで事態は収束すると思われます。
電話一本で事の真相がわかり、胸のつかえもとれることでしょう。

けれど、私はいまだに電話をかけることをためらってしまっています。
それが冒頭でご説明した「現在も未解決案件である」ということ。

なぜなら本当に「ウォーターハンマー」現象が原因であれば一件落着なのですが、「もしそうでなかった場合」を想像すると背筋に寒いものが走るからです。

もし水撃音ではなく、故意に壁を叩かれているとしたら、そこには間違いなく悪意などの負の感情が読み取れます。
それを目の当たりにしてしまう可能性に、ひるんでしまっているのです。

何かと物騒なこのご時世に、隣人がそのような悪意を持っている人物だったら……

いつか決意を固めて管理会社へ電話をし、「やっぱりウォーターハンマー現象だったよHAHAHA」と報告できる日が来ることを、まるで他人事のように願います。

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